『嫌われる勇気』を読んでアドラー心理学に出会い、他の本が読みたくなりました。
そこで岸見一郎先生の『アドラー心理学入門』を手にとりました。
岸見一郎先生
1956年、京都生まれ。
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。
京都聖カタリナ高校看護専攻科非常勤講師。
著書
『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(古賀史健と共著、ダイヤモンド社)、『人生を変える勇気』(中央公論新社)『よく生きるために働くということ』(KKベストセラーズ)『三木清「人生論ノート」を読む』(白澤社)『老いた親を愛せますか?』(幻冬舎)、訳書にアドラー『個人心理学講義』『人生の意味の心理学』(アルテ)、プラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)など多数。
本のおすすめポイント
この本では、『どうすれば幸福に生きることができるか』という問いにアドラーがどのように答えようとしており、どのように生きていけばいいのかという指針が示されています。
以下は、私がこの本を読んでおすすめしたい!と思う部分をご紹介します:)
善と悪
【善】と【悪】と聞くと文字通りの【善い】【悪い】というイメージがあるかと思います。
ですが、アドラー心理学でいう【善】と【悪】はギリシア語の解釈となります。
【善】=【ためになる】。
【悪】=【ためにならない】。
この意味で捉えると【悪】のために動く人はいないと考えられます。
例えばニュースで見る犯罪者。
一般的に考えれば悪い行いをしているように見えますが、ギリシア語解釈の【善】【悪】として考えると【自分のためになる】行動として罪を犯していて、【自分のためにならない】のに罪を犯している犯罪者はいないといえます。
人は何かしら自分のためになることを望むということです。
人生で避けて通れない課題
〇仕事の課題
〇交友の課題
〇愛の課題
これらの課題を乗り越えるためには、努力も忍耐も必要です。
ですが、解決する能力がない、と考えて人生の課題から逃げようとすることがあります。
周りの人が思わず、『それなら仕方がないね。』と思うような口実を持ち出して人生の課題を回避しようとする。ここで持ち出される口実を【人生の嘘】といいます。
気まずい関係となった友人がいたとします。
その友人と会うことや連絡を取ることはできればしたくないです。
でもちらほら頭にそのことがチラつくことがあり悶々とした気持ちを抱いています。
それをほかの家族や友人に愚痴ってしまったり…。
それでも、気まずい関係となった【こんがらがった糸のようなもの】を解かない理由。
(相手だって私と話したくないよね。私は相手のことを思って距離を置いている)
という、自分は悪くないのだと納得させるための理由が数%。
あとはなんとなくそっとしておきたい、臭い物に蓋をする感じ。
でもこれは自分が想像している相手の感情であり、本当のところ相手がどう思っているかなどわかりません。直接話を聞いて向き合ってみないとわかりませんよね。千里眼をもっているわけでもないし。
人生の嘘をついたまま生きていくのか。
このしがらみを解いて生きていくのか。
私は後者を選びたいです。
結果がどうなるにせよ。
他人を気にしないこと
ほかの人からどう思われているかを気にして生きていくのは非常に生きづらい…。
絶えず人に合わせて生きていかなければならないからです。
どんなことをしても自分をよく思ってくれない人はいます。
10人人がいるとします。
1人は互いに嫌い合う可能性があります。
2人は何をしても受け入れてくれます。互いに好意をもっています。
あとの7人はそのときそのときで自分への態度が変わります。
私たちが付き合っていくべきなのは、互いに好意をもった2人の人です。
この人たちにエネルギーを使って頭や心を悩ませて向き合っていきたいですね。
大事なことは、人に嫌われることがあったとしても、自分の方針に従っていきていくこと。
自分の生き方に責任を持ち、自分の人生を歩むこと。
ついつい万人に好かれたい…って思ってしまいますよね。
でもそれは自分の人生を歩んでいないこと。
勇気をもって対人関係を築いていきたいですね。
以上が私がこの本を読んで印象に強く残ったところです。
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以上、ドンぐりでした。
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