戸籍の性別変更 手続きの流れを実体験で解説【トランスジェンダー】

雑記-トランスジェンダー
こつめくん
こつめくん

2025年、ついに戸籍の性別を変更しました!(※女性→男性)

「戸籍の性別を変更したいけど、何から始めればいいか分からない…」
「手続きって実際どれくらい大変なの?」

この記事では、2025年に実際に戸籍の性別変更(女性→男性)を完了したこつめが、診断書の取得から審判の通知を受け取るまでの全ステップをリアルな体験談つきで解説します。

法律の条文や公式情報だけでは分かりにくい「実際のところ」をなるべく細かく書きましたので、これから手続きを考えている方の参考になれば嬉しいです。

はじめに|私がこの記事を書いた理由

私は数年前に性同一性障害の診断済、ホルモン治療開始済、戸籍名改名済のトランスジェンダーですが、戸籍の性別は女のままとして生活していました。
変更に踏み切ったきっかけは、2023年の法改正です。これまでは性別変更の要件のひとつに「生殖腺除去手術」が含まれていましたが、この要件が廃止されました。つまり、内性器の摘出手術をしなくても性別変更ができるようになったんです。

「これならできるな」と思い、2025年についに手続きを開始。無事に完了しました!
その経験をできるだけ詳しくまとめた記事です。

こつめくん
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正直、かなり手間がかかります。でも一つひとつクリアしていけば必ず終わります。
頑張ってください!

戸籍の性別変更の手続き(大まかな流れ)

全体の流れをざっくりまとめると、こんな感じです。

  1. 診断書をもらう(2名の医師から)
  2. 戸籍謄本を取り寄せる
  3. 管轄の家庭裁判所と郵便切手の金額を確認する
  4. 収入印紙と郵便切手を用意する
  5. 申立書を用意して記入する
  6. 家庭裁判所へ郵送する
  7. 裁判所の審査(照会や呼出しがあれば対応)
  8. 審判の通知を受け取る → 性別変更完了!

以下でひとつずつ詳しく解説します。

STEP①|診断書をもらう

必要なもの:
所定の事項の記載のある2人以上の医師による診断書

まずはいつも通っているクリニックの先生に「戸籍の性別変更を考えている」と相談しましょう。手続きの流れを教えてもらえると思います。

こつめくん
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ちなみに私の場合はこんな感じの流れで診断書を取得しました↓

①いつも通っているAクリニックの先生から、以前染色体の検査をしたBクリニックの紹介状を書いてもらう
②Bクリニックに行って外性器の検査を受けたうえで、性別変更用の診断書をもらう(当日貰えました)
③Bクリニックでもらった診断書を持って、Aクリニックの先生に診断書を書いてもらう(当日は貰えません)
④Aクリニックの診断書をもらったあと、紹介していただいたCクリニックの先生のところへその診断書を持っていき、署名してもらう(当日貰えました)
※診断書の様式については、Aクリニックの先生が持っていたため、自分で用意しなくても大丈夫でした。

ここだけですでに結構な手間ですが、土台となる大事なステップです。焦らず一つずつ進めましょう。



STEP②|戸籍謄本を取り寄せる

必要なもの:申立人の出生時から現在までのすべての戸籍(除籍・改製原戸籍)謄本(全部事項証明書)

まず自分の本籍地を確認しましょう(分からない場合は親などに確認を)。取得方法は主に3つあります。

  • 役所に行く:本籍地が近い場合は一番早い
  • 郵送で取り寄せ:遠方の場合に使える(返信用封筒・定額小為替が必要)
  • マイナンバーカード+コンビニ交付:返信用封筒等が不要だが、事前に本籍地への利用申請が必要(1週間前後かかる)

私はマイナンバーカードで申請したのに1週間たっても処理中のまま…。役所に電話したら見落とされてたみたいですぐやってくれました(笑)。早めに動くのをオススメします!

また、転籍や分籍をしている方は過去の戸籍(除籍になった記録のある謄本)も必要です。私は一度分籍していたため、2か所の役所から取り寄せました。
※除籍謄本はコンビニ交付ができないのでご注意を。

STEP③|管轄の家庭裁判所と切手の金額を確認する

診断書・申立書・戸籍のほかに必要なのが、収入印紙(一律800円分)連絡用の郵便切手です。

切手の必要額は申立てする家庭裁判所ごとに異なります。以下の手順で確認してください。

  1. 自分の居住地を管轄する家庭裁判所を確認する
    → 裁判所の管轄区域(裁判所公式)
  2. 該当する家庭裁判所のウェブサイトで切手の金額を確認、掲載がなければ電話で問い合わせる

私は電話で確認しました。金額と枚数を細かく指定されるので、メモの準備を忘れずに!

STEP④|収入印紙と郵便切手を用意する

どちらも郵便局で購入できます。同じタイミングでまとめて買うと効率的です。

こつめくん
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金額と枚数書いたメモを、そのまま窓口の人に渡すとスムーズに購入できます



STEP⑤|申立書類を用意する

性別の取扱いの変更の申立書は、裁判所の公式サイトからダウンロードできます。

→ 申立書の様式・記入例(裁判所公式)

印刷して記入します。同じページに記入例があるので、それを見ながら書くのがおすすめです。

こつめくん
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「申し立ての理由」欄は、基本的に記入例の文章を元に、必要なところだけアレンジしながら書きました。
あとは、診断書の「生活歴」のところを読んで、色々思い出しながら書きましたね。

最後に、申立書に収入印紙800円分を貼って完成です。

STEP⑥|家庭裁判所へ郵送する

すべての必要書類と同封物がそろったら、管轄の家庭裁判所へ郵送します。
私は念のためレターパックライトで送りました。追跡できるので安心です。

同封するもの一覧:

・郵便切手(裁判所に確認した金額・枚数)
・性別の取扱いの変更の申立書(収入印紙800円分を貼付)
・診断書(2名分)
・戸籍謄本(出生時から現在までのすべて)

STEP⑦|裁判所の審査・照会に対応する

書類が届くと、裁判官が申立書や診断書の書面審査を行います。必要に応じて追加の照会や呼び出しがある場合もあります。照会や呼び出しがあった際は必ず応じてください。

私の場合は、診断書に記載漏れの箇所があったため、裁判所から電話で確認がありました。クリニックの電話番号を伝えたら、担当官の方が直接クリニックに確認してくれたようです。
その後「問題なければ照会書を送付するので返送してください」と言われ、後日意思確認の書類が届きました。記入・署名して返送しました!

この流れは家庭裁判所によって異なる場合があります。私の管轄の家裁では、性別変更の意思に変わりがないかを書面で確認するやり取りがありました。

STEP⑧|審判の通知を受け取る

申し立てが許可されると、申し立ての許可書(審判書謄本)が書留郵便で届きます。
この審判書を受け取った時点で、めでたく性別変更となります!

長い道のりでしたね…お疲れさまでした!!涙



戸籍はその後どうなる?

審判後、裁判所から本籍地の役所に連絡がいき、戸籍の記載が自動的に変更されます。自分で役所に行く必要はありません。

新しい戸籍が取れるようになるまでは10日程度かかります。会社への届け出などで新しい戸籍が必要な場合は、10日ほど待ってから取りに行きましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 手術をしていなくても性別変更できますか?

2023年の法改正により、生殖腺除去手術の要件が廃止されました。外性器の状態に関する要件は残っていますが、内性器の摘出手術は不要になっています。詳細は通っているクリニックの先生に確認してみてください。

Q. 手続き全体でどれくらいの期間がかかりますか?

診断書の取得から審判書の受け取りまで、ケースによりますが数ヶ月程度かかることが多いです。診断書の手配や戸籍の取り寄せに時間がかかるため、余裕を持って動くことをおすすめします。

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

主な費用の目安は以下のとおりです(クリニックの診察料は別途)

  • 収入印紙:800円
  • 郵便切手:裁判所によって異なる
  • 戸籍謄本:1通450円前後(取得方法による)
  • 送付費用:レターパックライトの場合430円

Q. 平日働いていても手続きできますか?

できますが、役所や裁判所への問い合わせが平日日中のみになるため、少し大変です。電話問い合わせや郵送手続きをうまく活用して、ちょっとずつ計画的に進めることをおすすめします。

Q. 審査で不許可になることはありますか?

書類に不備がなく、必要な要件を満たしていれば許可されるケースがほとんどです。裁判所からの照会があった場合は必ず応じるようにしましょう。

まとめ

思っていたより時間と手間がかかる手続きでした(汗
私は手続き中に無職だったのでわりと自由に動けましたが、平日お勤めの方は役所や裁判所への連絡など、結構大変だと思います。ちょっとずつ計画的に動くのがオススメです!

こつめくん
こつめくん

この記事を読んでくださった方が、無事に戸籍の性別変更を完了できることを心から応援しています。

以上、こつめでした!

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