戸籍の性別変更の手続きはどうしたらいい?【トランスジェンダー】

雑記-トランスジェンダー
こつめくん
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2025年、ついに戸籍の性別を変更しました!(※女→男)

今回はそのときの手続きについてを記事にまとめました。
これから戸籍の性別を変更するつもりの方の、参考になれば幸いです。

はじめに

私は数年前に性同一性障害の診断済、ホルモン治療開始済、戸籍名改名済のトランスジェンダーですが、戸籍の性別は女のままとして生活していました。
近年の法改正により、生殖腺の条件が無くなったこと(要するに内性器の摘出手術をしなくても良くなった)を受け、戸籍の性別も変更しようと思い立ちました。

戸籍の性別変更の手続きの流れ

大雑把な流れはこんな感じ。

①診断書、戸籍、申立書等の必要書類を揃える
②郵送にて管轄の家庭裁判所へ送付
③裁判所で審査(必要に応じて追加の書面照会や呼出しあり)
④申し立てが許可されれば裁判所から役所に通知がいき、戸籍の性別が変わる
 
…なんですが、結構やることが多いので、なるべく細分化して以下にまとめていきます。

こつめくん
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正直、かなり手間がかかりますので、頑張ってください!!

①診断書をもらう

必要な診断書:
所定の事項の記載のある2人以上の医師による診断書

こちらですが、まずは、いつも通われているクリニックの先生に戸籍の性別変更についてご相談するのがよいと思います。
(手続きの流れについても、たぶん教えてくれると思います)

こつめくん
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私の場合はこんな感じの流れで診断書を取得しました↓

①いつも通っているAクリニックの先生から、以前染色体の検査をしたBクリニックの紹介状を書いてもらう
②Bクリニックに行って外性器の検査を受けたうえで、性別変更用の診断書をもらう(当日貰えました)
③Bクリニックでもらった診断書を持って、Aクリニックの先生に診断書を書いてもらう(当日は貰えません)
④Aクリニックの診断書をもらったあと、紹介していただいたCクリニックの先生のところへその診断書を持っていき、署名してもらう(当日貰えました)

※診断書の様式については、Aクリニックの先生が持っていたため、自分で用意しなくても大丈夫でした。

ここまでで既に結構手間がかかりますね…



②戸籍謄本を取り寄せる

申立人の出生時から現在までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書)

これがまためんど(ry
まず自分の本籍地が分からない人はそこから確認しましょう。(親とかに)
自分の本籍地がいま居住している自治体であれば、役所に行って取ってくるのが一番早いのですが、遠方等で行くのが難しい場合は郵送で取り寄せorマイナンバーカードを利用してコンビニで取ることが可能です。

マイナンバーカードを利用する場合、返信用の封筒や定額小為替を用意する手間がかからないのがメリットです。
ただし、事前に本籍地への利用申請が必要になります
利用申請をしてから戸籍がコンビニでとれるようになるまで1週間前後はかかりますので、早めに手続きするのをおすすめします!
※利用申請はコンビニのマルチコピー機から出来ますが、本籍地の地番を機械に入力する必要があるため、事前に地番を確認してから臨んでください。

こつめくん
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ちなみに私は、利用申請をして1週間たってもずっと処理中になっていたので、役所に電話で問い合わせました笑
(多分、見落とされてたみたいですぐやってくれました)

また、中には転籍等で戸籍が途中で変わっている方も居るかもしれません。
その場合は現在の戸籍謄本だけでなく、過去の戸籍(自分が除籍になった記録のある謄本)も必要です。
(私は一度分籍しているため、2か所の役所から戸籍を取り寄せました。稀なケースですが…)
※除籍になった謄本はコンビニ交付が出来ないためご注意ください。

③管轄の裁判所を確認して、郵便切手がいくら必要か確認

診断書・申立書・戸籍のほかに必要になるのが、収入印紙と連絡用の郵便切手です。
収入印紙は一律800円分なので問題ないのですが、郵便切手は申立てする家庭裁判所ごとに必要な金額が違うようです。

そのため、まずは自分の居住地を管轄する家庭裁判所がどこなのかを確認した上で、同封する切手の金額を該当の家庭裁判所に確認する必要があります。

まずはこちらのページから自分の管轄の家庭裁判所を確認してみてください。
裁判所の管轄区域
https://www.courts.go.jp/saiban/tetuzuki/kankatu/index.html

■切手の金額の確認
各裁判所のウェブサイトの「裁判手続を利用する方へ」中に切手の金額が掲載されていない場合は、電話で問い合わせる必要があります。

こつめくん
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私は、電話で問い合わせました。

※金額と枚数を細かく指定されるので、メモの用意をお忘れなく!!

収入印紙郵便切手を用意

収入印紙は郵便局で購入できます。
郵便切手と一緒のタイミングに購入するとよいでしょう。

こつめくん
こつめくん

金額と枚数書いたメモをそのまま窓口の人に渡すとスムーズだよ



⑤申立書類を用意

性別の取扱いの変更の申立書
https://www.courts.go.jp/saiban/syosiki/syosiki_kazisinpan/syosiki_01_22_02/index.html
こちらから様式をダウンロードして印刷したら、記入していきましょう。
↑同じURLの中に記入例があるので、見ながら書くのをオススメします。

こつめくん
こつめくん

「申し立ての理由」欄は、基本的に記入例の文章を元に、必要なところだけアレンジしながら書きました。
あとは、診断書の「生活歴」のところを読んで、色々思い出しながら書きましたね。

最期に、収入印紙800円分を貼りましょう。

⑥送付

全ての必要書類と同封物が用意できたら、一式を郵便で管轄の家裁へ送付!
(私は念のため、レターパックライトで送りました)

⑦送付後の流れについて

裁判官が申立書や診断書等の書面審査を行い,必要に応じて申立人から直接事情を聴取します。
(判断するためにさらに書面で照会したり,直接事情を尋ねられる場合があります。)
こうした調査の結果を踏まえて,裁判官が性別の取扱いを変更するかどうかを判断します。
なのでもし裁判所からの照会や呼出しがあった際には、必ず応じるようにしてください。

私の場合は、診断書について一度電話で確認がありました。
(医師の記載欄に空欄の箇所があったため、不備でないかどうかの確認でした)
クリニックの電話番号を伝えましたが、そのあと担当官の方が直接クリニックに確認されたみたいです。
その際に、「問題なければ照会書を後日送付するので、ご返送ください」と言われました。

この辺は家裁によってやり方が様々のようですが、私の管轄の家裁では上記のように、性別変更の意志に変わりがないかというのを確認するため、書面にて一度やり取りをするようになっているようです。

こつめくん
こつめくん

後日、意志確認の書類が届いたので、記入・署名した上で返送しました!

⑧審判の通知

申し立ての許可書(審判書謄本)が郵送で届きます。(書留郵便です)
この審判書を受け取ったことにより、めでたく性別変更となります!

いやあ長い道のりでしたね、、涙
お疲れ様でした!



戸籍はどうなる?

このあと、裁判所が戸籍役場に連絡をして、戸籍の記載が変わります。
(新しい戸籍が取れるようになるまでは、10日程度かかるとのことです)

「名の変更」の際は裁判所の許可書を持って、自分で役所に提出をする必要がありましたが、性別の変更の場合は特に何もしなくてよいようです。
もし会社への届け出などで新しい戸籍が必要な場合は、10日程度待ってから戸籍を取りましょう。

まとめ

思っていたより時間と手間がかかる手続きでした(汗
こつめはこの手続き中無職だったからまぁまぁ自由に動けたんですが、平日お勤めの方だと役所や裁判所に問い合わせたり何なり、結構大変だと思います。なのでちょっとずつ計画的に動くことをオススメします。

こつめくん
こつめくん

皆さんが無事戸籍の性別を変更できることをお祈りしています。

以上、こつめでした!

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